山梨大学 医学部 医学科合格 高尾美春さん

2021-04-22 Thursday

(写真は塾でのいつもの勉強風景)

【合格体験記】受験勉強が終わり、今まで勉強させてくれた家族と先生方に感謝しています。とても幸せなことだったと改めて思っています。

私は小2のとき母のマンガを読んで医師に憧れました。「研修医なな子」「麻酔科医ハナ」「Dr.コトーの診療所」「ブラックジャックによろしく」「コウノドリ」などです。そして小3で才能開発に入りました。

自習塾なので小学校の高学年からは1人1人が黙々と問題集と解答解説集をにらめっこしながら、1問1問をじっくり考えるという勉強スタイルです。この勉強法を小4、小5、小6と続けていくうちに発展問題も自力で解けるようになり自信がつきました。

でも一番良かったのは、多少なりとも努力のできる人間になれたと感じるようになったことです。

私は心がくじけそうになることが本当によくありました。でも勉強を放り出さずに続けることで確かな自信につながりました。1人ではとても乗り越えられなかったと思います。私には医師になるという将来の夢があるので、それは1つのモチベーションですが、それより何よりも、私が勉強を始めるきっかけとなり、10年間も私を身近で支えてくださり、私のことを私よりも信じて期待したくださった先生方がいたお陰です。本当にありがとうございました。

【塾からのお祝いのコメント】美春さんは定期試験や模試の成績表を必ず自分から持ってきて見せてくれました。これは勇気の要ることでなかなかできることではありません。忘れもしない、高2の5月の全統模試の成績表。もじもじしながら見せるので、志望校の欄を見てみると、医学科に混じって看護学科も書いてありました。心に不安と迷いがあることを知りました。

お祖母さまからはこう言われたそうです。「医学科がダメだったら看護学科に変える……。そんな逃げ道を作っちゃダメ。医学科を目指すんなら医学科だけを目指しなさい。支援はしてあげるから」と。信頼している人からの一言には力があります。それ以降は看護学科と書くことは一度もありませんでした。医学科の合否判定はCやDからB、Aと上がっていきました。

私からの働きかけとしては国立大学医学科の数学と英語の過去問を毎日1〜2題やってもらい、丸付けと解説をすることでした。琉球大学から北海道大学まで47都道府県をコンプリートしました。当塾のレジェンドと言っても差し支えありません。小3で50前後だった偏差値が高3の8月の全統模試では72.9まで伸びました。

また、美春さんはいくつかの病院に自分から掛け合って医師体験を何度も何度もさせてもらっていました。これも勇気と行動力の要ることです。医学科の入試には必ず面接があります。私が面接練習をしたとき、「将来どんな医師になりたいですか?」と質問すると、自分の目指したい医師像をはっきりと答えることができました。

黒板にチョークの手が届かず、私が抱き上げてやった日から10年が経ち、心身ともに大きく成長しました。次の10年でどんな医師になるのでしょう。